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相続手続きをお手伝いしました①
よしむら行政書士事務所がお手伝いさせていただいた相続手続きです。
今回のケース
被相続人:A子さん 89歳(未婚、子どもなし) 施設に入所
相続人:5人(代襲相続あり)
主な相続財産:預貯金
依頼内容:亡くなられた後の行政手続き
相続人調査
財産目録の作成
遺産分割協議書の作成
金融機関の解約
ご依頼主はA子さんの弟さんでした。
弟さんも高齢であり、様々な手続きをするのが大変とのことで困っていらっしゃいました。
偶然にも、弟さんのお子さんが弊所HPをご覧になりご相談、ご依頼の運びとなりました。
以下、弊所が行った相続手続きです。
①亡くなられた後の行政手続き
後期高齢者医療被保険者証
介護保険被保険者証の返却
葬祭料の請求
印鑑登録証の返却
※未支給年金の請求は代表相続人である弟さんにお願いしました。
②相続人調査
A子さんの場合、未婚のため配偶者、子どもがいらっしゃらない、とのこと。
まずは、相続人を確定させるための調査を行いました。
A子さんの出生から死亡までの連続した戸籍を取得しました。
確かに結婚されていないことが分かりました。
そのため、次順位である直系尊属(両親や祖父母)を調べました。
直系尊属が存命でなかったのでご兄弟の調査をしました。
相続人調査は大変でしたので後日詳しく…。
③財産目録の作成
弟さんのお話からとある金融機関にのみ通帳がある、とのことでした。
残高証明を取得してみると、お預かりした通帳以外にも定期預金を一口お持ちでした。
相続人も知らない相続財産が見つかりました。
ちなみに、数百円の休眠口座のようなものも見つかりました。
相続人の方であっても把握していない財産は存在します。
「名寄せ」や「残高証明」は必ず行います。
残高証明をもとに相続財産目録にまとめます。
立て替えている葬儀代や供養に関する費用などもまとめておきます。
④遺産分割協議書の作成
代表相続人である弟さんが法定相続分に従って相続する旨の遺産分割内容をまとめてくだ
さいました。
争いのない遺産分割協議でしたので、その内容で遺産分割協議書を作成しました。
作成後はそれぞれの相続人に署名・押印(実印)と印鑑登録証明書の準備をお願いし、弊
所でお預かりしました。
⑤金融機関での解約
遺産分割協議書と印鑑登録証明書、戸籍、委任状などをもって解約手続きを行いました。
今回はこの金融機関のみでの手続でしたので「法定相続情報」は作成しませんでした。
窓口ではこんなやり取りを…。
よしむら:「被相続人は未婚、子どもなしです。」
「相続人はご兄弟です。戸籍はこちらです。ご両親の出生からあります。」
金融機関:「なるほど…。結構ありますね…。」
「法定相続情報は作成していないんですか?」
よしむら:「してないです。こちらでの解約のみに使用するので。」
担当してくださった方は相続手続きに慣れていらっしゃったのでスムーズに手続きできま
した。
⑥相続財産の分配
今回は一旦、代表相続人が相続し費用を控除した後、それぞれの相続人に支払うことにし
ていました。
それぞれの相続人の受取額を示し、代表相続人から振込いただき完了しました。
先日、最終のご報告、お預かり書類の返却、取得した戸籍等の返却にお伺いしました。
「自分ではできなかった」
「こんなに戸籍が必要なんだね」
など感謝の言葉をいただきました。
しかし、私ひとりでやったわけではありません。
ご依頼者、その他の相続人の方々の協力があったからこそ完了した相続手続きです。
今回は、実際の相続手続きをもとに、一連の流れをまとめました。
ご参考になれば。
相続財産に不動産がある場合や相続税の申告が必要な場合には提携司法書士、税理士をご紹介させていただきます。
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